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「新しい時計を入れるには、どれが去るべきか 」と考える日が何度もあった。

ここで私の持論全体を最もよく説明するために、2年ほど前から密かに思い続けている時計、ゼニス リバイバル シャドウを用いたい。2019年にジョン・ビューズがこの時計のハンズオン記事「ゼニス クロノマスター リバイバル シャドウ」を書いて以来、私は夢中になのだ。写真を見るたびに、ますますこの時計を欲している自分がいた。彼の記事の写真から私が感じたのは、文字盤上のホワイトの文字が、マットなブラックダイヤルらしきものと、さらにそれとコントラストのあるグレーのマイクロブラスト加工のケースに対しはっきりと浮かび上がっているということだ。すべてがマットで、ツールウォッチらしく、工業的で、目的意識に満ちている。タイポグラフィや文字盤のスタイリングにヴィンテージ感が漂い、クラシックデザインを現代的に昇華させている。

ゼニス エルプリメロ クロノマスター 1969 ブティックエディション 偽物 03.2042.4061/21.M2040

カテゴリ ゼニス エルプリメロ(新品)
型番 03.2042.4061/21.M2040
機械 自動巻き
材質名 ステンレス
ブレス・ストラップ ブレス
タイプ メンズ
カラー ブラック/シルバー
外装特徴 シースルーバック
ケースサイズ 42.0mm
機能 クロノグラフ
1969年発表当時のエルプリメロに現代のゼニスのシンボルであるダイヤルをくりぬいた「窓」を融合させた「エルプリメロ クロノマスター 1969」。
現在まで続く自動巻きクロノグラフの名機「エル・プリメロ」の歴史を表した一本と言えます。
ケースはシースルーバックになっていますので、機械式クロノグラフの動きを前からでも後ろからでもご覧になれます。

自分の時計コレクションを眺めながら、「新しい時計を入れるには、どれが去るべきか 」と考える日が何度もあった。そう、私は自分の時計に話しかけ、脅すことさえあるのだ。また、ネットで、HACOPY Shopで買おうかと思うこともあった。ここで働く前のことだ。しかし、私はそうしなかった。それに、88万円のギャンブルに手を出すなんて、妻に止められるかもしれない。しかし、その時計が私の脳裏から消えることはなかった。

私がHACOPYの編集者になった最初の年、リバイバル シャドウと同じシリーズの時計、クロノマスター リバイバル リバティをレビューする機会があった。リバティは、基本的には同じ時計なのだが、外観のほとんどすべてが異なっていた。スタンダードなスティールケースに、赤のアクセントが効いたリッチなブルーダイヤル、そして同じく青と赤のストラップ。それを手首にはめたとき、もしこれがシャドウだったらという想像力の限界に挑戦したときにことを覚えている。その瞬間を内面化したのだ。思い続けた時計を身につけたときの感覚を、今、私は実感している、そう感じた。そして、もっと欲しくなった。

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