独自の時計観を持ち、多くの時計を手にしてきた人々にここまで言わせるとは、オクト恐るべし。それは、風の時代とも言われる現代の価値観とも歩調を合わせ、これみよがしなウォッチメイキングではなく美しさを秘めるようなつくりにこそ現れている。
「私は安藤忠雄さんとのコラボモデルを2本とも所有していますが、安藤デザインの文字盤と、余計なものを削ぎ落として個性としているケースデザインとが共通していて非常に面白みを感じました。シンプルで侘び寂びを感じるようなデザインが好きなので、オクトにも引かれたわけですね」
2020年 ブルガリ新作偽物オクト フィニッシモ S SAP103297
オクト フィニッシモ S
Ref:SAP103297
ケース径:40.0mm
ケース厚:6.4mm
ケース素材:ステンレススティール(サテンポリッシュ仕上げ)
防水性:100m
ストラップ:ステンレススティール(サテンポリッシュ仕上げ)、ステンレススティール製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.BVL 138 フィニッシモ、60時間パワーリザーブ、毎時21,600振動、33石
仕様:時・分・秒表示、シースルーケースバック、スクリューダウンのセラミックを施したポリッシュ仕上げのステンレススティール製リューズ。サンレイ仕上げのブラックラッカーダイアル、ダイヤモンドのロジウムコーティングを施した針
美しいステンレススティールモデル「オクト フィニッシモ S(OCTO FINISSIMO S)」。ケースの厚みは6.4mmしかない繊細なファセットケースでありつつ、ケースの細部をサテンとポリッシュで磨き分けることで、より立体感のある時計になった。搭載するムーブメントは、自社製のBVL138。マイクロローター式を採用し、自動巻き式でありながら厚みを2.23mmに抑えている。とても薄くてエレガントだが、100m防水のタフな時計でもある。
しかしながら、品のあるデザインなだけに、ブルガリというジュエラーのイメージからはかけ離れていると感じる人もいるだろう。ジュエラーによる本格的なウォッチメイキング。これは今でこそ珍しくないのだが、ましてやうるさ型の多いメンズウォッチのカテゴリにおいて、わずか10年でここまで浸透したのは驚きのひと言だ。何を隠そう、僕もブルガリの時計に真のウォッチメイキングを見たのはここ数年のことで、学生時代にはやはりバブル世代の寵児のようなイメージがあった。
「私がブルガリに抱いていたイメージは、色気です。これまで人前ではこっ恥ずかしくて披露できなかったのですが、今回の座談会で“ブルガリの本拠地であるROMAは、逆さから読むとAMOR。つまり愛である、という話を聞きました。僕が感じていた色気の正体は愛なのだと気づき、数々のコラボレーションもクリエイティブに対する深い愛がなせる技なのでは、と感じました」
バブルや色気、コラボレーションと話題に事欠かないブルガリだけに、抱くイメージも千差万別。しかし、確固たるクリエーションがブランドの本質を揺るぎないものにしているのだ。